インドネシア高速鉄道開業、「一帯一路」事業 大幅遅れの開通 - ロイター (Reuters Japan) インドネシア高速鉄道開業、「一帯一路」事業 大幅遅れの開通 ロイター (Reuters Japan) (出典:ロイター (Reuters Japan)) |
|
インドネシア初の高速鉄道が2日に開業した。73億ドル(約1.1兆円)を費やしたプロジェクトの成果であり、中国の一帯一路構想の一角をなす。
最高速度は350キロで、ジャカルタからバンドンまでの138キロを約1時間で結ぶ。
これまで3時間を要していたルートが大幅に短縮され、世界最悪とも言われる首都圏の渋滞緩和が期待される。
一方、中国の借金漬けになることへの警戒感や、当初案の通り日本式を採用すれば良かったとの声も聞かれるようだ。
中略
「しかし、この高速鉄道は負担が大きいのです。ローンの利子だけでなく、借金の返済も引き続き迫られます。
毎年、国家予算から(公共鉄道運営会社の)ケレタ・アピ・インドネシア(KAI)にも資金を投入します」
「ですから、ジョコウィが築き上げた遺産は、国にとって相当な負担なのです」と語る。
ヌグロホ氏はまた、「これは政府にとって教訓となるはずです。高速鉄道で採算を取るのはかなり難しい」と強調した。
「我々の計算によれば、次の3人の大統領が任期を終えてなお、採算は取れないでしょう」
コスト超過をカバーするため、インドネシアは中国開発銀行に融資を求めた。
インドネシアのルフット・パンジャイタン海洋・投資担当調整大臣は、金利が「2%以上」になると明かしている。
サウスチャイナ・モーニングポストは、「この融資は、ウィドドが日本ではなく中国をプロジェクトに選定していなければ、回避できた金額だとする批判もある」と指摘する。
金利2%の中国に対し、日本は0.1%を提案していた。
「日本が提案した62億米ドルの予算は、プロジェクトの最終価格より低かっただろう」とも同紙は述べている。
学術系ニュースサイト『カンバセーション』は今年5月、プロジェクト費用が当初予想の60億ドルから12億ドルも膨れ上がったと指摘。
昨年12月には2人の命を奪う事故が起きるなど、プロジェクトは難局続きだと報じている。
いかそ
開業インドネシア高速鉄道に懸念も……「負の遺産」化を恐れる声
https://newsphere.jp/list/indonesia_railway_2/